晴美制作室 株式会社

27.12.2017各界のヴィオネ評 Tribute to Vionnet

各界のヴィオネ評 (~1991)

  • 「ドレス・メーキングの芸術を、ヴィオネのような方法で発展させた人は他に誰もいない。彼女はすべてにおいて我々の師だった」
    (デザイナー クリスチャン・ディオール)
  • 「ヴィオネのバイアス・カットの開発はそのドレスに新しい次元を与えた。
    それは絵画の遠近法に並ぶ重要な発見である」 (英版ヴォーグ)
  • 「モード界のユークリッド、ヴィオネ」 (仏版ヴォーグ)
  • 「ヴィオネという信ずべき天才によって、簡潔で自由で、新しいカットが誕生した。
    開きなし、閉じなし、すべてバイアスで。ドレスは第二の肌のようにまといつくかと思えば、さらりと離れる――」
    (元メトロポリタン美術館衣裳部門特別顧問 ダイアナ・ヴリーランド)
  • 「ヴィオネの創ったものはボディにぴったり付くか、ボディの上を流れるようだったので、それを着た女性はまるで動く彫刻のようであった」
    (写真家 セシル・ビートン)
  • 「ディートリヒやキャサリン・ヘップバーン、アンナ・パブロワから社交界の名だたる女性たちまでがヴィオネの顧客でした。ヴィオネの服は20世紀のモダン・エレガンスそのもの。だからこそ、今もなお人々を感動させる美しさをもっているのです」
    (マダム・フィガロ編集長 マリ=クレール・ボーウェルス)
  • 「マドレーヌ・ヴィオネはポワレにも、シャネルにもスキャパレリにも似ていない。彼女は“二つの大戦の谷間”のパリのクチュール界にそびえ立つ孤立した巨峰である」
    (服飾評論家 南静)
  • 「両次大戦間の女性服飾デザイナーとして最も優れていたと思われるマドレーヌ・ヴィオネの作品は、シャネルと全くちがっていたようだ。……これらの衣裳には古典ギリシアの衣裳に見られるような、たとえようもない気品がある」
    (元フランス衣裳芸術協会コンサベイター イヴォンヌ・デランドル)
  • 「ヴィオネの服は体の動きの力学に基づいており、その基本から決してはずれていない。ピンタックや刺繍一つとってみても表情が与えられ、布は着手の肉体の上で弾力と伸縮力をもって、肉体の動きに完璧に調和している」 (デザイナー 三宅一生)
  • 「20世紀のデザイナーの中で、ヴィオネほど概念的な進歩をとげた人はほとんどいなかったと思う。20年代から30年代を通して、シルエットをすっかり変えるパターン・メーキングの方法を体系化したのはヴィオネだ」 (元ニューヨーク・メトロポリタン美術館衣裳部門アソシエート・キュレーター ハロルド・コダ)
  • 「ヴィオネが装飾を使うとしたら、それは基本的な構造から引き出されたものか、構造に組み込まれたものであった。……それらの装飾は、まるでそのドレスから“生えて”でもきたように見えた」 (元メトロポリタン美術館衣装部門キュレーター ステラ・ブラム)
  • 「衣服の内と外との境界は、ヴィオネによってますます曖昧なものとなっていった。ヴィオネのバイアス・カットのドレスはからだに付けるとからだと一体となって生命を得た」 (服飾評論家 深井晃子)
  • 「ヴィオネの芸術には複雑さと単純さが存在していると思います。ヴィオネを再発見することは、モードが造形芸術すべてに通じることを学ぶ機会でもあるのです」
    (デザイナー アズディン・アライア)