27.12.2017バリ島不思議の王国を行く
バリ島不思議の王国を行く
晴美制作室の企画編集による最初の本。
バリの芸能のルーツをたどった『踊る島バリ』と同時期の取材で、
本書は「体験的バリ島案内」をコンセプトとしたバリ島のガイドブック。
1985年当時、カラーガイドに力を入れていた新潮文庫に提案したが、
「香港や台湾ならともかく、バリ島は知名度がないので難しい」と言われる。
バリ島の観光客増加のデータと詳細な目次構成を載せた企画書を出したが、
取材に出発する前と帰国した後とで版元の編集会議の結論が二転三転するなど、
困難が続いたが、刊行後はバリ島旅行に必須のガイドとなる。
ライターは、NYから帰国したばかりの大竹昭子に依頼。
彼女の最初の著作となった。
巻末に「個人的な観光ガイド」と題して、旅のアドバイスや情報、インドネシア語講座等。解説・山口昌男
(表紙裏コピーより)
「まばゆい陽光のもと、島は毎日が祝祭だった……。神々とトロピカル・フルーツの島、バリ。午前4時の朝市は喧騒に充ち、光あふれる午後には極彩色の行列が道を練り歩く。夕べには水平線に巨大な赤い日が沈み、南十字星が見える頃になってもガムランの調べは鳴りやもうとはしない……。伝統芸能、料理、アートなど、南の島の魅力をジャーナリスティックな眼でとらえたカラーガイド。」
大竹昭子 著
内藤忠行 写真
1986/1989・新潮文庫
288p・¥600[税別]
AD 長友啓典
デザイン 漆畑一己+K2
バリの魂、バリの夢 *「バリ島不思議の王国を行く」改題
バリ島の魅力に深くふれた名著『バリ島不思議の王国を行く』に書き下ろしを加えたバリ島読本。
講談社版の編集には、晴美制作室はかかわっていない。本書では、新潮社判の内藤忠行の写真は使われず、大竹昭子の写真のみで構成された。
大竹昭子 著
1998・講談社文庫
328p・¥667[税別]
デザイン 上田宏志 (Zebura)