01.01.2008明けましておめでとうございます。
新年、明けましておめでとうございます。
今日はちょこっと事務所に来て、これを書いています。窓の外は、素晴らしい今年最初の夕焼け。東京はよく晴れて、すがすがしい元日でしたね。
2007年には、いろいろと楽しい仕事をさせていただきました。2007末の役得、その1は、まず『シエスタ』の仕事で、以前からファンだったメゾ・ソプラノ歌手、波多野睦美さんの取材をさせていただいたこと。楽器と歌のアンサンブルが絶妙にうまくいっているときは、自分の身体から楽器の音が出ているのか、楽器が歌っているのかわからないくらい、共演者と一心同体になっているのだそうです。そんなときは、音の中に満ちた微妙なゆらぎの波形までがぴったりと合っていて、「いつまでも漂っていられる」……。
なかなか色っぽいお話ですね、と言ったところ、「そうなのよ、うふふ」と微笑まれた波多野さんの表情が、何とも魅力的でした。12月15日、ハクジュホールで行われた波多野さんと、リュート奏者つのだたかしさんのコンサート「歌とリュートによるバッハ あなたがそばにいれば」も、大変すばらしゅうございました。きれいな玉を転がすような、しんしんと胸に染み入るような声。ああ、本当に役得でした。
役得その2
北千住のシアター1010で、1月18日初日の舞台『肝っ玉おっ母とその子どもたち』(作・ブレヒト 演出・西川信廣 出演・草笛光子他)のプログラムの取材で、シアター1010芸術監督で舞台美術の朝倉摂さん×演出の西川信廣さん×山田洋次監督、という超ビッグネーム鼎談の取材をさせていただいたこと。山田監督の最新作、1月26日公開の映画『母べえ』に関連して、戦争と母、というのがメインテーマでした。
山田監督は背が高く、ものやわらかだけれどどっ しとりした存在感のある方でした。お話のなかで監督がおっしゃった「俺が芋食ってお前のケツから屁がぴっと出るか?」という寅さんの台詞が粋でした。あああ、しかし初日の日程を見ていただいて分かるとおり、〆切が相当せまってまーす!! この件について書くのは、ちゃんと原稿出してからにしよーっと。というようなわけで(どんなわけだ)。
今年も皆様と楽しいお仕事がたくさんできればいいなあと思っております。
2008年も、晴美制作室を何とぞよろしくお願い申し上げます。(坂口香野)