晴美制作室 株式会社

29.12.2008もう年末っすか!?

今日、渋谷を通りかかったら、救世軍「社会鍋」の楽隊の方たちが、アメイジング・グレイスを演奏していました。スーパーに入ると、BGMが第9などのクラシックメドレーになっています。事務所に戻ってきたら、外を「火の用~心!」と、町内会の方たちが拍子木を鳴らして通り過ぎていきました。もう、すっかり年末ですね。久々にブログでも更新するかと、開けてみると、まあ、前の更新は3月!おお、今まで何をやっていたのだ俺!(←坂口です)と思いつつとにもかくにも更新しております。

この年末中に、「シエスタ」冬号ができあがります。お世話になった皆様、ありがとうございました!

冬号制作でとても興味深かったことのひとつは、榊原記念病院・副院長で小児心臓外科がご専門の高橋幸宏先生の取材でした。高橋先生は、ロックと日本酒と青木繁の絵画が好きだというかっこいい方。子どものたちの生死に関わる現場で、さまざまな不思議に遭遇するたび、運命、神といった存在を信じずにはいられないというお話は、たいへん印象に残りました。

先生の郷里は宮崎県で、神話や夜神楽で名高い高千穂にも近いとのこと。私は以前、個人的に高千穂の夜神楽を見に行ったことがあります。鬼神の面をつけた地元の少年が、まるで突風にあおられるように高くジャンプしながら踊るのを見て、ああ、カミサマみたいなものって本当にいるのかもしれないなあ、と思いました。とはいえ、私自身は無宗教ですし、霊感もぜんぜんないし、こわい話などは非常に苦手ですが。

もう一つ、今年の大きな出来事といえば、3月に70歳で亡くなられた評論家・作家、草森紳一氏の蔵書整理をちょこっとお手伝いしたということです。その様子や経過は、こちらのブログに詳しく載っております。

http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/

門前仲町の、ふつうの2DKのマンションに積みに積まれた、膨大な蔵書の数々は、結局段ボール七百と数十箱に及びました。人間は、一生のうちにいったいどれだけのことができるのだろうと、はげしく瞠目させられた次第です。

とりとめなくなってまいりました。火の用心の声も遠ざかり、静かに年の瀬が迫ってくる気配がいたします。
皆様、どうかよいお年をお迎えください。

(坂口香野)

なんだか、かわりばえのしない写真・・・
なんだか、かわりばえのしない写真・・・